横浜開港とともに、人々が集まり、外国人との接触が多くなった。そのような中で、貪欲(どんよく)に多種多様な文物を受容していった横浜の人々の積極的な姿を、次の「横浜ことば」から見てみたい。
どろんけん よっぱらい drunker
げれうご・ふあうざ じいさん grandfather
ちゃいる 子ども child
しゃうがあ 砂糖 sugar
どんたく(蘭語) 休日 zondag
半どん(混成語) 半休日
ぺけ すてる,じゃま peke
ぐるもうねん 久しぶりに会う good morning
おはよう
ぐるばい さよなら good bye
わん とう つれい ほう ふあい 12345678910
せきす せぶん ゑい ない てん
ちゃぶ台(混成語) テーブル(食卓) chop-houseや
chop-sticksのchopから転訛
はま(っ)ち いくら? how much
もんき さる monkey
ちゃ 椅子 chair
聞いたままを仮名で記したため、適切でない発音もあるが、かえって本来の発音に近いものもある。また、ちゃぶ台のような混成語や「二羽の鳩」を説明するのに「とう・ポッポ・キ・マテマテ」と、外語混用の文などもとっさに用いた例などもあった。逆に外国人の中にも、理解した日本語を、外国語に混合して日本人に話すものもあったという。このように互いに親しく接触していく中で、横浜人は貪欲に外来文化をとり入れ、文明開化のさきがけをなし、横浜文化をつくり上げた。
参考 神奈川県の歴史散歩 山川出版社 1996
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